【LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略】この時代をどう生きるか
今年(2023年)の目標である本紹介記事60本に対して、現状0記事で全然書いていない状態だったので、この夏休みに読み進めようと思います。
今回紹介するのは、「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」です。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略 [ リンダ・グラットン ]
私が本を探すときは、twitter(X)を利用して探すことが多いのですが、本書はいろいろな人がおすすめされていたので選んで読んでみました。
本書では、私たちが人生100年時代をどのように生きていくべきか、複数のタイプのモデルをもとに考察を深めていきます。今まで「教育→就職→引退」といった3ステージが当たり前の人生設計とされてきましたが、これからの100年時代には3ステージとは一線を画す、マルチステージの在り方を考える必要があります。
現トヨタ自動車会長の「終身雇用は守れない」という発言は、一時ニュースで話題になりました。今までは、学生時代に学んだスキルや専門性をもとに就職し、それを活かして一つの会社を勤め上げることが一般的でした。同じようなスキルや分野で利益が上がり続ける時代であれば、社員を長期的な目線で教育して年功序列で出世させていくことが、企業側からしたらコスト的なメリットがあったからです。しかし、目まぐるしく更新される技術や景気の停滞などを背景に、スキルセットがあらかじめ備わっている人を中途で採用した方がコストパフォーマンスが良いと判断されるような時代になったため、従来の終身雇用制度は終焉を告げつつあると考えます。
さて、そのような背景の中で、我々はどのように生きていくべきか。
労働市場の変化に対応するため、人生の途中で時間を割いて新しいスキルの習得に投資し、新しいテクノロジーを受け入れる必要がある
学ぶこと、新しいスキルを習得することはもう学生だけの特権ではありません。
我々は、就職してからも、いや就職した後だからこそ学び続けなければならないのです。終身雇用制度が終わりつつある今、このように新たに学び続ける姿勢が重要だと思います。生涯を通しての幸福を生む最大の源は、煎じ詰めれば、無形の資産、つまり家族や友人との関係、それに好奇心や情熱である
人生に満足している人に共通する際立った要素の一つは、生涯を通して深くて強力な人間関係を築いていること
本書では、資産や貯金などの有形資産だけではなく、人に活力を与えるような無形資産についても言及されています。つまるところ、幸福かどうかを決定づける要因の多くはこの無形資産に寄るところが多いのです。私の本ブログでも述べていますが、有形資産の形成はあくまで無形資産を形成するための手段であり、有形資産にゆとりがあれば、無形資産を増やすための選択肢が多くなると思います。無形資産は、人に活力を与えるという効果もあるので、さらなる有形資産の増加にも影響を与えます。
このように無形資産が源泉となり、有形資産を形作っていき、そしてそれがまた無形資産に影響を与えるといったように、両者は相互に依存しあっている関係だと私は思います。
若い時期に無形資産に投資を行うことで、長い期間働くことができるため、老後の有形資産を確保しやすくなる
本ブログのテーマでもありますが、今若い時期だからこそより多くのことを経験して学び、自分の人生を自己効力感と自己主体感を持って送りたいと思います。
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